過去の研究会の開催記録です.
開催日時:2026年3月17日(火) 14:15-17:00
開催場所:
東京大学 本郷キャンパス(東京都文京区) 工3号館3階 33号講義室(340号室)
+オンラインのハイブリッド開催(オンライン参加申込者に後日詳細を連絡します)
プログラム:
14:00頃 オンライン受付開始
14:15-14:20 開会と開催方法についての説明
14:20-14:50 一般講演1(SIG-MAKS-005-01)
不確実性下におけるプロジェクト型組織のスキル構成に関する一考察
〇笈田佳彰(富士通)
概要:専門人材を主たる経営資源とするプロジェクト型組織では,多様な領域のプロジェクトが逐次発生し,それぞれに適切な専門性を持つ人材を配置する必要がある.プロジェクト完了のたびに人材の再配置が生じるため,要員のスキル構成は組織全体の生産性を左右する.本研究では,離散イベントシミュレーションを用いて,複数の不確実性条件下におけるジェネラリストとスペシャリストの有効な構成比率を定量的に分析した.需要の偏りが大きいほどジェネラリスト比率が高い構成が有効であることが示唆された.
14:50-15:20 一般講演2(SIG-MAKS-005-02)
RPG型ケースメソッド教材による企業経営の疑似体験に関する実践報告
〇坂口憲一(テクノソリューション)
概要:近年,高校の探究学習では,キャリアやアントレプレナーシップに関する教育も盛んに行われているが,その多くが企業経営者による講演やビジネスブラン等の各種コンテストへの応募である.一方,企業経営を疑似体験する手段として「ゲーム」があるが,財務務諸表や商品販売を競うシミュレーションが多い.本稿では,高校生にとって身近な商品を提供する企業を対象にしたRPG型ケースメソッド教材の開発と指導実績を報告する.
15:20-15:50 一般講演3(SIG-MAKS-005-03)
カーボンニュートラル国際海運システムのデザイン
〇西保秀一,中山恭吾,藤野開斗,中島拓也(東京大)
概要:国際海事機関第83回海洋環境保護委員会において、カーボンニュートラル海運システムの実現に向けた施策が決定された。本研究では、本施策が実際にどの程度の効果を有するのかを検証するため、マルチエージェント・シミュレーションを実施した。さらに、現行の報奨金設定が不明確である点に着目し、複数の報奨金水準を設定して感度分析を行うことで、より適切な価格設定について提案する。
15:50-16:00 休憩
16:00-16:30 一般講演4(SIG-MAKS-005-04)
演舞競技評価のための動作間類似度と重要領域を考慮したIntra-Class CutMixの提案
〇上田健生,島孔介,武藤敦子,森山甲一(名工大),松井藤五郎(中部大),犬塚信博(名工大)
概要:スマートフォン等で取得される加速度時系列を用いた演舞競技の技能評価では,収集コストの高さからデータセットが小規模かつ分布が偏りやすい.そのため,評価モデルの汎化性能向上には分野特性を考慮したデータ拡張が重要である.本研究では,実測データ由来の区間のみを扱うことで,動作の連続性や因果構造といった人の動作時系列に固有の特性を保持した拡張を提案する.実験の結果,本手法が汎化性能の向上に有効であることを確認した.
16:30-17:00 一般講演5(SIG-MAKS-005-05)
手作業溶接における品質成立条件の多変量分析とその記述可能性
〇奥村健太(愛知産業大),黒宮明(名古屋市工研),加藤喜久(愛知県溶接協会)
概要:金属を溶かして接合する溶接作業では、材料に合った電流設定などの知識と、トーチの動かし方という技能の双方が品質に影響する。品質が確保される条件は、これらのパラメータからなる多次元空間に一定の広がりをもつ形と考えられる。本研究ではロボットによる反復実験を通して多様な条件の試験片を作成し、その広がりを統計的に分析した。さらに、作業者ごとの特徴をこの空間内で表現し、技能の向上に活用できる可能性を検討した。
17:00 閉会
参加募集:(終了)
下記アドレス宛に電子メールにて下記の情報をお送りください.ご不明な点があれば同アドレス宛にお問い合わせください.
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To: sig-maks-sec-group[at]g.ecc.u-tokyo.ac.jp ([at]を@に置き換えてご利用下さい)
Subject: 第5回研究会参加申込
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SIG-MAKS [参加申込]
氏名:
所属:
メールアドレス:
人工知能学会員:(はい/いいえ)
SIG-MAKS会員あるいは入会希望:(はい/いいえ)
現地参加かオンライン参加か:(現地/オンライン)
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講演募集:(終了)
講演申込・原稿提出の方法や発表形式等については,下記リンク先をご参照下さい.なお,プログラム確定後の申込取下げはお控えください.
講演申込期限:2026年2月24日(火)12:00
原稿提出期限:2026年3月10日(火)12:00
開催日時:2025年12月2日(火) 14:10-17:00
人工知能学会合同研究会にて開催(合同研究会は12月1日(月)~3日(水))
開催場所:
慶應義塾大学 日吉キャンパス(神奈川県横浜市) 来往舎 中会議室(合同研究会I会場)
+オンラインのハイブリッド開催(詳細は参加申込者に連絡)
プログラム
13:50頃 オンライン受付開始
14:10-14:15 開会挨拶と注意事項の説明
14:15-14:55 特別講演(SIG-MAKS-004-01)
From Smart Systems to Sustainable Societies: Harnessing AI for Environmental and Social Sustainability
Shuo-Yan Chou教授(台湾科技大)
概要:This talk examines how AI can move beyond creating smart systems—optimized and automated technologies—toward building sustainable societies that align technological progress with environmental responsibility and social equity. At the environmental level, beyond AI efficiency, data-driven methods are applied to sustainability domains to show how predictive analytics, reinforcement learning, and multi-agent systems enhance operational efficiency. These studies illustrate AI’s capacity to deliver measurable environmental benefits when sustainability is treated as a design principle. At the social level, ongoing research on greenwashing detection uses natural language processing to identify misleading environmental claims, promoting corporate accountability. Efforts to democratize large language models (LLMs) emphasize inclusive access, open education, and human–AI co-creation for sustainability problem-solving. Finally, the talk highlights human–AI collaboration as a foundation for responsible intelligence—where explainable, value-aligned models empower human judgment rather than replace it.
14:55-15:25 一般講演1(SIG-MAKS-004-02)
製造現場のIoT活用に向けた画像処理とつながる工場モデルラボへの実装(第3報)
古川慈之(産総研)
概要:企業内の業務に関する知識・技術・技能の伝承を支援するために,まずはそれらの可視化と分析,さらには新たな知識の獲得とそれを活用した作業の定型化・自動化が重要である.これまでに,IoT技術を活用した製造現場の活動可視化および状態認識に基づく自動通知の事例として,画像処理を用いた数値データ取得と模擬環境での実装について紹介した.本稿では,その続報としてデジタル数値画像からのデータ取得とそれを用いた模擬環境の機能拡張について紹介する.
15:25-15:30 休憩
15:30-16:00 一般講演2(SIG-MAKS-004-03)
石油・天然ガス掘削分野におけるAI開発事例紹介
安部俊吾(JOGMEC)
概要:石油・天然ガス分野へのデジタル技術の活用は、ビッグデータ解析やIoTの考え方の広がりから始まり、その後ロボット・ドローンやAIの進歩に伴い効率的で安全な操業を目指した取り組みが進められてきた。近年では、サービス会社によるデータの一元管理や、サイバー空間内に現実空間の環境を再現しモニタリングやシミュレーションを行うデジタルツインの適用による操業最適化など、自動化・人員削減を促進するツールも続々と活用実績が増加している。本講演では、JOGMECが取り組んでいる、掘削分野におけるAI開発事例として、抑留予兆検知、マッドポンプの故障検知の2テーマについて、その概要を紹介する。
16:00-16:30 一般講演3(SIG-MAKS-004-04)
台風発電船コンセプトのモデル化と運用シミュレーションによる最適構成の探索
満行泰河,海老原悠希(横浜国大)
概要:本研究では、台風の風力を利用して発電し、そのエネルギーを貯蔵可能なエネルギーキャリアに変換する「台風発電船」運用コンセプトのモデル化およびシミュレーションによる構成の検討を行った。台風発電船は、硬翼帆と水中発電機を備えた双胴船で構成され、台風を追跡しながら発電・貯蔵を行い、得られたエネルギーキャリアを後に輸送・販売することを想定している。過去の台風経路データを用いたシミュレーションにより、船体構成および運用条件の最適化を行った。その結果、硬翼帆が発電効率に大きく寄与すること、また台風の進路特性に応じた適切な航行計画が台風発電船の有効運用に不可欠であることが明らかとなった。
16:30-17:00 一般講演4(SIG-MAKS-004-05)
ベイジアンネットワークを用いたビジネスコミュニケーションにおける価値構造のモデル化
上杉真太郎(UACJ),本村陽一(産総研),山本佑樹,浅田勝義,西部諒星(UACJ)
概要:ビジネスにおける意思決定の難しさは、人間関係や価値観の相互作用に起因する。本研究では、価値の捉え方に一定のパターンがあるとする仮説をもとに、ベイジアンネットワークで価値要素間の依存関係をモデル化し、可視化する手法を提案。さらに、このモデルを生成AIに組み込むことで、再現性ある判断支援と、根拠となる要素間関係の明示を実現。実務例を通じて、抽象的な価値構造の理解とその応用可能性について報告する。
17:00 閉会
参加募集:(終了)
今回は合同研究会Webサイトでの参加申込をお願いします。下記リンク先から現地参加(11/24締切)かオンライン参加のいずれかで登録してください。
参加申込はこちら
講演募集:(終了)
今回は合同研究会での開催のため,スケジュールが通常より早く,申込みと原稿提出の手順が異なります.お申込みの方は下記リンク先への入力をお願いします.なお,プログラム確定後の申込取下げはお控えください.
講演申込はこちら(原稿提出は自動送信されたメールのリンクからお願いします)
それ以外の原稿・発表形式等については,下記リンク先をご参照下さい.
講演申込期限:2025年10月17日(金)12:00
原稿提出期限:2025年11月25日(火)12:00
開催日時:2025年8月8日(金) 14:45-17:00
開催場所:
東京大学 本郷キャンパス(東京都文京区) 工3号館3階 33号講義室(340号室)
+オンラインのハイブリッド開催(オンライン参加申込者に後日詳細を連絡します)
プログラム:
14:30頃 オンライン受付開始
14:45-14:50 開会と開催方法についての説明
14:50-15:20 一般講演1(SIG-MAKS-003-01)
製造現場のIoT活用に向けた画像処理とつながる工場モデルラボへの実装(第2報)
〇古川慈之(産総研)
概要:企業内の業務に関する知識・技術・技能の伝承を支援するために,まずはそれらの可視化と分析,さらには新たな知識の獲得とそれを活用した作業の定型化・自動化が重要である.前報では,IoT技術を活用した製造現場の活動可視化および状態認識に基づく自動通知の事例として,画像処理を用いた計器画像からの数値データ取得と模擬環境での実装について紹介した.本稿では,その続報として異なる種類の画像からの数値データ取得とそれを用いた模擬環境の機能拡張について紹介する.
15:20-15:50 一般講演2(SIG-MAKS-003-02)
エネルギー産業におけるAI・デジタル技術の実装事例と展望
〇安部俊吾(JOGMEC)
概要:エネルギー業界においても、AI/デジタル技術の活用が進んでいる。本報告ではそれら事例として、石油/天然ガス開発における、国内/海外での現場実装/取り組み例を紹介する。併せて、操業現場への定着を図る上での課題と、官民連携を含めた今後の展望について述べる。
15:50-16:00 休憩
16:00-16:30 一般講演3(SIG-MAKS-003-03)
認知科学を用いた行動ルールを持つ人インスパイアードモデルの実現に向けた基礎研究
〇持田信治(流通科学大)
概要:現在の人工知能は情報提供や行動支援の域を出ておらず、人工知能による行動判断が課題となっている。人の行動判断は主観や経験を考慮して行われ、必ずしも最適な行動判断とはなっていない。最適解を求めないメカニズムを理論化してモデル化することは困難である。そこで、本研究は、行動目的を理解して行動手順を生成する人インスパイアードモデル実現に向けた基礎研究を提案する。
16:30-17:00 一般講演4(SIG-MAKS-003-04)
人間と生成AIのチームワーク:システム思考による知識のモデル化とシステムデザイン
〇稗方和夫(東京大)
概要:本研究で想定するシステムデザインの方法論は、システムズエンジニアリングを基盤としてオペレーションズ・リサーチや最適設計、計算工学などの知見を活用し、不確実性やリスクを伴うシステムのデザインや意思決定を合理的に行うことを可能にするものである。一方で、このアプローチの習得には専門的なトレーニングが必要であり、実務での利用の障害となっている。本研究では、生成AI(LLM)を活用することでこの問題を解決し、システムデザインに関する手法を組織で活用するための方法を提案する。
17:00 閉会
参加募集:(終了)
下記アドレス宛に電子メールにて下記の情報をお送りください.ご不明な点があれば同アドレス宛にお問い合わせください.
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To: sig-maks-sec-group[at]g.ecc.u-tokyo.ac.jp ([at]を@に置き換えてご利用下さい)
Subject: 第3回研究会参加申込
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SIG-MAKS [参加申込]
氏名:
所属:
メールアドレス:
人工知能学会員:(はい/いいえ)
SIG-MAKS会員あるいは入会希望:(はい/いいえ)
現地参加かオンライン参加か:(現地/オンライン)
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講演募集:(終了)
講演申込・原稿提出の方法や発表形式等については,下記リンク先をご参照下さい.なお,プログラム確定後の申込取下げはお控えください.
講演申込期限:2025年7月18日(金)12:00
原稿提出期限:2025年8月1日(金)12:00
主査:稗方 和夫(東京大学)
主幹事:古川 慈之(産業技術総合研究所)
幹事
青島 大悟(株式会社ツールラボ)
坂口 憲一(株式会社テクノソリューション)
松尾 宏平(海上技術安全研究所)
笈田 佳彰(富士通株式会社)
開催日時:2025年3月26日(水) 13:10-17:30
開催場所:
東京大学 本郷キャンパス(東京都文京区) 工3号館 33号講義室
+オンラインのハイブリッド開催
プログラム
12:45頃 オンライン受付開始
13:10-13:15 開会と開催方法についての説明
13:15-13:45 一般講演1(SIG-MAKS-002-01)
ニュース中心のクロスワードパズルの自動生成:制約充足最適化問題による定式化
馬嶋海斗,○石原祥太郎(日経新聞)
概要:クロスワードパズルは,伝統的な娯楽性や語彙力・言語能力の向上を促す教育的役割があり,新聞社で長年にわたり読者との重要な接点として位置づけられてきた.本研究では,読者の関心に応じたパーソナライズの要請に応えるため,特定のニュース由来の単語を多く盛り込んだクロスワードパズル自動生成の枠組みを提案する.パズルの生成には高度な専門性が必要とされるが,制約充足最適化問題による定式化で,効率的かつ柔軟な生成が実現できると示した.生成確率・時間の定量評価やパズル作成者による定性評価を通じて枠組みの有効性を確認し,課題と今後の展望も議論した.
13:45-14:15 一般講演2(SIG-MAKS-002-02)
需要変動に対応するシミュレーションベースのサービスビジネスプロセス設計手法
○鈴木陽一郎,稗方和夫(東京大)
概要:想定されるビジネス環境において、目標とするビジネスプロセスを実現するためには、目標達成に有効なプロセス設計要素やその設定を理解する能力、およびそれらの組み合わせから導き出される複数の選択肢の中から最適なものを選択する能力が不可欠である。需要変動など外部環境に起因する不確実性に対処するサービス業では、この不確実性の影響を考慮した業務プロセスの設計が必要である。そこで、本研究では、ある企業のIT部門において、周期的・非周期的な需要に対応する業務プロセスをケーススタディすることで、離散事象シミュレーションに基づく業務プロセス設計手法を提案する。ケーススタディの結果、提案手法は効果的な設計パラメータのセットとその設定、および目標に対する最適なビジネスプロセスを効率的に特定することができた。
14:15-14:45 一般講演3(SIG-MAKS-002-03)
積込待機時間中の準備作業を考慮した油圧ショベルの掘削動作計画
〇松田恭岳,谷島諒丞,王永東,ルイ笠原純ユネス,安琪,山下淳(東京大),永谷圭司(筑波大)
概要:建設業の生産性向上を目的として,施工の自動化が注目されている.掘削工事では,土砂の運搬中など積込地点にダンプトラックが不在時は,油圧ショベルで土砂の積込ができない積込待機時間が発生するが,この時間を活用し準備作業を行い,工期の短縮を図るような研究はされていない.本研究では,準備作業の内容を考慮して掘削工事をモデル化し,作業手順をスケジューリング問題を解くことにより最適化するアプローチを提案する.
14:45-15:15 一般講演4(SIG-MAKS-002-04)
RPAボットの知識共有と再利用を支援する高精度検索機能の要件分析
〇内田章貴,中川博之(岡山大)
概要:RPA(Robotic Process Automation)では,既存のRPAボットを活用する「再利用型開発」が有効である.しかし,適切なボットを迅速に特定することが困難であるという課題がある.本研究では,RPAボットに関する知識の蓄積・共有を促進するため,高精度な検索機能の要件を分析し,処理内容に基づくカテゴリ分類を活用した検索手法を提案する.本手法により,知識の活用が容易となり,RPAボットの再利用型開発の効率化が期待される.
15:15-15:30 休憩
15:30-16:00 一般講演5(SIG-MAKS-002-05)
半導体製造装置の保守作業における熟練作業性および重要性の評価に関する基礎検討
○沼田崇志,會下拓実,渡邊昂城,中道拓也,大木佑哉,三谷佳一(日立製作所),属優作,中村悠介,佐藤浩平(日立ハイテク)
2024年度人工知能学会研究会優秀賞
概要:半導体製造装置の保守作業の成否は,保守作業員の技能に依存する一方で,装置の稼働率ひいては生産性向上に影響する。近年,保守作業の熟練者不足が深刻化しており,未熟練者の作業支援や早期育成が強く求められている。本研究では,半導体製造装置の保守作業の中で優先的に現場作業や習熟を支援すべき作業を見極めるため,熟練作業性と重要性をそれぞれ評価する方法を提案し,実作業を評価することで,熟練作業性や重要性が高い作業の抽出を試みた。
16:00-16:30 一般講演6(SIG-MAKS-002-06)
熟練技能者技能の形式知化及びその体系化手法の提案
◯栗田恒雄,小倉一朗,梶野智史,瀬渡直樹,古川慈之,ヘルワンジョニー,三坂孝志(産総研)
概要:少子高齢化が加速する日本では、労働力不足の解消のためにAI、DXを活用した技能継承や、製造工程の自動化が期待されている。ここでは、AI、DX技術を活用した技能継承、自動化を行うための基盤的な試みとして、技能者が持つ技能や、加工条件、加工状態などに関連する知識を抽出、形式知化し、それらを体系化するための手法を提案する。同手法により技能を共有知化することで、効率的な技能伝承及び、異分野事業者が共通認識の下で連携した精度の高いAIツールの開発や普及を促進できる環境の構築を目指す。
16:30-17:00 一般講演7(SIG-MAKS-002-07)
作業品質向上を実現するヒト-モノインタラクション計測および作業支援技術
〇渡邊昂城,永田真斗,川俣良太,大木佑哉,池田直仁(日立製作所)
概要:熟練労働者の減少に伴い、非熟練者の作業品質向上が求められている。本研究では、作業支援技術の向上に不可欠な現場作業の計測・分析手法に着目し、作業者姿勢と物体姿勢を同時に捉えるヒト-モノインタラクション計測技術を開発した。本技術を用いたリアルタイム作業支援の効果検証によって、作業者の作業品質への意識を高められることを確認し、作業品質の向上に寄与する可能性が示された。
17:00-17:30 一般講演8(SIG-MAKS-002-08)
経験駆動型人工知能による発想の可能性に関する基礎研究
○持田信治(流通科学大)
概要:近年の人工知能の発展に伴い、コンピュータによる創造の可能性への期待が高まっている。しかし、そもそも人間はどのように創造的な活動を行うのかと言う疑問が生じる。そこで、本研究は人の経験情報を蓄積して評価する能力の模擬を行い、次ぎに、人が新しい価値を創造するメカニズムの解明と人工知能による創造の可能性を解明する基礎研究を提案する。
17:30 閉会
開催日時:2024年12月20日(金) 9:30-12:30
人工知能学会合同研究会にて開催(合同研究会は12月20日(金)~21日(土))
同日13:55-14:45に合同企画の招待講演、15:00-15:40に研究会招待講演あり
開催場所:
慶應義塾大学 日吉キャンパス(神奈川県横浜市) 来往舎(F会場)
+オンラインのハイブリッド開催
プログラム
09:15頃 オンライン受付開始
09:30-09:35 開会挨拶と注意事項の説明
09:35-09:55 一般講演1(SIG-MAKS-001-01)
製造現場のIoT活用に向けた画像処理とつながる工場モデルラボへの実装
○古川慈之(産総研)
概要:企業内の業務に関する知識・技術・技能の伝承を支援するために,まずはそれらの可視化と分析,さらには新たな知識の獲得とそれを活用した作業の定型化・自動化が重要である.既報では,IoT技術を活用した製造現場の活動可視化および状態認識に基づく自動通知の事例について紹介し,このような研究開発を推進しながらその成果を産業界に発信するための製造現場の模擬環境構築について紹介した.本稿では,その続報としてIoT活用における画像処理の適用とそれを用いた模擬環境の機能拡張について紹介する.
09:55-10:15 一般講演2(SIG-MAKS-001-02)
離散イベントシミュレーションによる多品種混流生産の中間在庫の最適化
○佐々木健太,宇野健介,笈田佳彰(富士通),中川将士,松永親幸(ヤマハ熊本),加藤雅彦(ヤマハ発),中島拓也,稗方和夫(東京大)
概要:多品種混流生産を行う製造工程には、生産数のばらつき、設備故障、感染症発生等の不確実性があり、生産停止や欠品、残業による従業員負荷増大の要因となっている。不確実性の影響を抑える主要な手段に中間在庫があり、製造現場のノウハウに基づき、在庫数の意思決定が行われている。一方で、複雑な製造工程で、設備故障等の不確実性を考慮し、多数の品種の適切な在庫数を決定することは困難であり、数理的なモデルに基づくアプローチが求められている。本研究では、離散イベントシミュレーションにより製造工程をモデル化し、中間在庫数を最適化する。実工場の情報を踏まえたシナリオで工場のパフォーマンスを評価し、手法の有効性を確認する。
10:15-10:35 一般講演3(SIG-MAKS-001-03)
暗黙知抽出・技術技能伝承モデル
○藪谷理絵(電通総研)
概要:わが国においては世界に先駆けて少子高齢化・人口減少・労働力不足が著しい. 長年の経験で培った知識技術は熟練者の退職と同時に消失の一途を辿っている.この状態が問題視され久しいが先陣を切って継続的な技術伝承活動を行う企業は少ない.また暗黙知抽出,伝承の仕方は軽視され知識技術蓄積は困難を極めている. しかし先人達の築いた叡智は未来へ繋いでいかなければならない.このような背景から熟練者の深層にある暗黙知を引き出す手法を確立(FA暗黙知法),生産性の高い伝承を考案.如何に効率的に暗黙知を抽出し熟練者から未習熟者へ技術技能を伝承するかの実証実験を実施.本稿では実験の評価結果から暗黙知抽出・技術技能伝承モデルについて述べる.本活動は5年間継続的に技術伝承に取組む会社の成功事例である.
10:35-10:55 一般講演4(SIG-MAKS-001-04)
気候変動DX投資額算出モデルと投資意思決定フレームワークの提案
○西岡典生,田中謙司(東京大)
概要:ESG経営の一環で気候変動対策が企業で積極的に取り組まれるとともに、関連するDX投資が注目されている。しかし、現状は気候変動対策のためのDX投資額算出の標準となる手法が確立されていない。本研究では気候変動DX投資額を算出するモデルと、その投資意思決定プロセスを規定したフレームワークを提案する。2つのケーススタディを通して、ITインフラストラクチャと、システムに紐づく施策から実現されるCO2削減インパクトを考慮することが投資評価に与える影響を示す。
10:55-11:05 休憩
11:05-11:25 一般講演5(SIG-MAKS-001-05)
ベイジアンネットワークによる感度分析を用いた製造データの不具合要因解析システムの構築
○上杉真太郎(UACJ),本村陽一(産総研),浅田勝義,大町奈央子,磯田祐世,岩瀬銀二,山本祐樹(UACJ)
概要:本講演では、製造データの解析にベイジアンネットワークを活用し、解析精度と現象理解の向上を目指したシステムの構築について報告する。本システムでは、データスキーマや解析条件にリフレクション・リフレームの構造を取り入れている。さらに、解析結果の分析や解釈を支援するために、ベイジアンネットワーク解析で用いられる感度分析を容易にするフレームワークを提案する。
11:25-11:45 一般講演6(SIG-MAKS-001-06)
共起ネットワークを活用した文脈理解の補正によるRAGシステムの回答精度向上
○岩瀬銀二,大町奈央子,浅田勝義,磯田祐世,上杉真太郎,山本佑樹(UACJ)
概要:近年、様々な領域でRetrieval-Augmented Generation(RAG)システムによるデータ利活用方法が注目されている。企業間においても社内に蓄積された知識と技能を有効活用するために導入する動きが活発化している。しかし、一般的なRAGシステムには、クエリと関連性の高い情報の選び方に課題があり、回答精度の向上が求められている。本発表では、RAGに共起ネットワークを組み合わせることで、文脈理解が必要な質問に対して情報を補正して回答精度を向上させる新たなアプローチを提案する。
11:45-12:05 一般講演7(SIG-MAKS-001-07)
科学コミュニケーターのファシリテーションにおける暗黙的ナレッジの形式知化~異質性と不確実性の高いナレッジの共有のためのモデル化
○佐久間紘樹,中尾晃太郎,瀬戸翔吾,力石武信(未来館),山下和也,井上恵,本村陽一(産総研)
概要:教育やコーチングなど顧客の主体性の喚起が提供価値となる分野では、ナレッジに顧客特性や状況依存性などケース間の異質性と不確実性が大きい要素が含まれる。そのようなナレッジのマネジメントに応用しうる実践を報告する。本研究では、日本科学未来館のワークショップを対象とし、ファシリテーターに求められる技能や暗黙知の形式知化を試みた。熟練者がどんな「学びの場」を目指し、どう介入するかをワークフローに書き起こした。作成過程での熟練者の気づきとフローを見た初心者の反応も調査し、スキル熟達に向けたワークフローの作成方法、日常業務における運用可能性と実践者の振り返りや熟達を支援するシステムへの展開について議論する。
12:05-12:25 一般講演8(SIG-MAKS-001-08)
知識と技能のモデル化と活用研究会の設立にあたって
○稗方和夫(東京大),古川慈之(産総研)
概要:知識と技能のモデル化と活用研究会(SIG-MAKS)は、2007年設立の知識・技術・技能の伝承支援研究会(SIG-KST)を前身として、2024年度に新しく設置された研究会である。SIG-MAKSは、SIG-KSTで議論されてきた知識や技能のモデル化とモデルの活用に重きを置き、データによるモデル化、シミュレーション的なモデル、回帰などパラメトリックなモデルなど、ビジネスの中でモデルの構築と活用をどのように行うかに取り組む。本発表では、SIG-MAKSの設立にあたっての趣旨と今後の方向性を述べる。
12:25-12:30 閉会挨拶と事務連絡
参考:合同企画招待講演@協生館2階藤原洋記念ホール
13:55-14:45 「テクノロジーを通して描く未来の社会システム」
参考:研究会招待講演@協生館2階藤原洋記念ホール
15:00-15:40 MAKS招待講演「知識と技能の伝承支援からモデル化と活用に向けた展開」
主査:稗方 和夫(東京大学)
主幹事:古川 慈之(産業技術総合研究所)
幹事
青島 大悟(株式会社ツールラボ)
坂口 憲一(株式会社テクノソリューション)
松尾 宏平(海上技術安全研究所)
笈田 佳彰(富士通株式会社)