SIG-KST:知識・技術・技能の伝承支援研究会(人工知能学会 第2種研究会)
| フロントページ | 新着 | 一覧 |

第17回 知識・技術・技能の伝承支援研究会(SIG-KST)


第17回 知識・技術・技能の伝承支援研究会(SIG-KST)を下記の要領で開催します。

今回は第14回研究会と同様に、人工知能学会合同研究会の一部としての開催です。

また、今回も身体知研究会(SIG-SKL)と連携しての開催とし、
講演順の入れ替えや合同での討論会(テーマ:「教える」)を実施する予定です。

研究者や企業で実務に携わっておられる方など、皆様のご参加を募集します。
なお、合同研究会の行事および他研究会についてもご参加を検討していただければ幸いです。


【テーマ】

 「教える」および知識・技術・技能の伝承支援一般

【日時】


【場所】


【プログラム】


  • 10:00 受付開始


  • 10:30-10:35 開会挨拶


  • 10:35-11:05 一般講演1(SIG-KST-2012-02-01)
    • 複数の年次報告書の差分自動検出による各年報告トピック提示システムの開発

 要旨:
 年次報告書のように同一テーマで複数年に渡って毎年書かれる報告書では、各年の報告書の差分理解が
 重要であり、そのために報告書全体を確認する必要がある。本研究では、tf-idfの重みづけにより各年
 度の報告書からキーワードを抽出、その変化から各年の差分を自動的に検出して、各報告のトピックと
 して提示するシステムを開発、実際の報告書データに適用してその有効性を示した。また、複合語対応
 など今後の課題を明確にした。


  • 11:05-11:35 一般講演2(SIG-KST-2012-02-02)
    • 困難な体験の類推を用いた創造活動支援

 要旨:
 本研究の目的は、自身が体験した困難な経験を全く別の課題に対して類推することが、創造活動に
 おいて役立つことを証明することにある。困難な経験を試行錯誤の上に得られた鮮明な制約の集合
 体と定義し、困難の制約がもつ意味と構造が他の問題解決において果たすについて分析した。また
 得られた知見から、困難な経験を活用した創造活動支援システムであるDiAnaの提案および評価実験
 を行った。


  • 11:35-12:05 一般講演3(SIG-KST-2012-02-03)
    • モノ・コトの事業ドメインを展開するリフレーミング手法の検討
      • ○中村潤(金沢工大),高木俊輔(東京大),大澤幸生(東京大)
      • 配布資料

 要旨:
 経営環境の変化や時代の流れに対応して事業の展開を図ろうとする場合、大企業や中小企業を問わず、
 技術・技能等のコアコンピタンスを生かせる本業周辺の事業領域を選択することは、重要な経営の意思
 決定である。本発表では、本業に固着しがちな既成概念の枠組みを超えて、既存の2つの商品やサービ
 スの構成要素を組み換えることによって、新たな事業ドメインの展開に気づいてもらうリフレーミング
 手法を提案する。


  • 12:05-13:15 昼休み


  • 13:15-13:45 一般講演4(SIG-KST-2012-02-04)
    • 都合ルーレットによる潜在的課題とソリューションの表出化
      • 大澤幸生(東京大),○夛屋さゆり(東京大)
      • 配布資料

 要旨:
 ステークホルダーの意図と関連しながら動的に発生する前提制約、派生制約を束ね、これをバランスド
 スコアカードの考え方と結合した「都合ルーレット」について述べる。都合ルーレットによって潜在し
 ていた問題と解決策を表出化し、ソリューションに至る視点を具体化する効果を、実際の使用事例に基
 づいて示す。


  • 13:45-14:15 一般講演5(SIG-KST-2012-02-05)
    • システム要件に含まれる暗黙的な前提・制約の見える化
      • ◯久代紀之(九州工大),畑中翔太(九州工大),大澤幸生(東京大)
      • 配布資料

 要旨:
 制御対象が広範に分散し、人・物理環境と直接インタラクションするCyber Physical Systemの実現には、
 安全性を考慮した設計が重要である。システムの安全性を脅かす要因のひとつが、設計時に想定しなかった
 (できなかった)想定外シナリオである。本研究では、対象システムのステークホルダに、「手段の実現に
 より要求が達成される」の演繹的なルールが否定される事例を階層的に問うことで、設計者に想定外シナリ
 オを認知させる手法を提案する。


  • 14:15-14:45 一般講演6(SIG-KST-2012-02-06)
    • 加工事例の画像検索に基づく加工支援システム
      • ○大谷成子(埼玉大),綿貫啓一(埼玉大),小島俊雄(産総研),小林秀雄(産総研),瀬渡直樹(産総研),江塚幸敏(産総研)
      • 配布資料

 要旨:
 これまで溶接,研磨,レーザ切断など複数の加工について加工事例に基づくWebベースの加工支援システムを
 研究してきた.技能は加工事例に存在するとして,加工事例の記述を定義し,収集し,データベースに蓄積し
 た.そして,加工事例の中から技能を可視化するために,加工条件の比較手法を研究した.特に,アーク溶接
 ビード外観写真やレーザ切断断面写真など画像情報のためには画像に適した検索評価システムを開発した.


  • 14:45-15:00 休憩


  • 15:00-16:00 ディスカッション:「教える」(身体知研究会との合同討論会)


  • 今回はSIG-KST単独の有志による懇親会は開催いたしません。合同研究会の交流会にご参加ください。


11月17日(土) 身体知研究会 一般発表 9:30-11:30 にて下記2件の講演があります


 要旨:
 項目反応理論は、複数の評価項目に対する回答パタンに基づき、回答者の能力や評価項目の特性を測定する
 テスト理論であり、異なるテスト間の比較を容易にしたり、能力をきめ細かく測定できるなどの特徴がある。
 本発表では、項目反応理論を用い、任意の人物が同じカテゴリの製品の中から特定のブランドを見分ける力
 をどの程度有しているか調べるためのテストを作成した事例を紹介する。


  • 一般講演8(SIG-KST-2012-02-08)
    • 3次元計測データによる曲がり外板加工方案設計プロセスのバーチャル化と知識抽出
      • 稗方和夫(東京大),大和裕幸(東京大),○ソンショウギョク(東京大),中垣憲人(住重マリン),菅原晃佳(住重マリン)
      • 配布資料

 要旨:
 造船所における船首尾を構成する曲がり外板の加工方案の設計は、木型を板の上に固定して行う見通し線に
 よる目線確認の結果に基づいて属人的に行っている。本研究では、実物の木型による評価の代わりに職人が
 曲がり外板と木型を使って行う加工方案設計プロセスを計算機上でバーチャルに行う機能、加工方案の自動
 生成機能、バーチャル環境での設計履歴の記録機能を開発した。開発したシステムにより、加工プロセスの
 設計ルールを知識として抽出する。


【参加費】

無料 (人工知能学会非会員も無料)

  • KSTおよび翌日のSKLにのみ参加の場合は、通常通り参加費無料で資料も当日配布します。
  • 他の研究会にもご参加の場合は、事前申込みの上、学会が作成する合同資料集(USB)をご購入ください。
    • 事前申込みおよび合同資料集についてはこちらをご覧ください。
    • KSTおよびSKLの資料は合同資料集にも含まれています。


【参加申し込み】

下記の内容を記入の上,e-mailにてご送付下さい.
※当日参加も可能ですが,会場準備の都合上,事前登録にご協力お願い致します.
※本研究会に登録されていない方は、下記にて入会申込みも合わせてお願いいたします。

 --------------------------------------------------------------
 To: jsai-kst-contact-ml[at]aist.go.jp ([at]を@に置き換えてご利用下さい)
 Subject: 第17回研究会参加申し込み
 ----
 知識・技術・技能の伝承支援研究会 [参加申し込み]
 お名前: (姓) (名) 
 ご所属:
 メールアドレス:
 人工知能学会員(はい/いいえ):
 SIG-KST会員あるいは入会希望(はい/いいえ):
 参加日:16(金)・17(土) ※不参加日を消してください
 --------------------------------------------------------------


【発表申し込み】

発表申込〆切:2012年10月 9日(火)〆切済
原稿提出〆切:2012年10月30日(火)〆切済

原稿提出方法は発表受付時の返信でお知らせしています。
(※合同研究会での開催のため、申込みと原稿の作成方法が通常の研究会と異なります。)

原稿作成には人工知能学会研究会スタイルファイル/Wordテンプレートをご利用ください。
ページの上限は6ページです。
http://www.ai-gakkai.or.jp/jsai/sig/style.html

その他の規程については、投稿規程をご参照下さい。


【問い合わせ先】

jsai-kst-contact-ml[at]aist.go.jp ([at]を@に置き換えてご利用下さい)